人事評価について

 中小企業の多くは、人事評価制度など無いというのが一般的ではないでしょうか。なんとなく実績を上げた社員には感覚的にそれなりの昇給をして、あまり活躍できなかった社員にはこれまた感覚的に控えめな昇給をするか現状維持。経営状況によっては全員昇給見送り・・・

 

 人事評価制度が無いからといって、人を雇って会社を運営することができないわけではありません。ただ、どうでしょうか。人事評価制度の無い会社を見てみると有能な社員ほど辞めていく、管理職がリーダーシップを発揮しない、社員の顔に覇気が感じられないということが多いように感じます。

 

 昔、こんな話がありました。有能な社員が「自分はこんなにも頑張っているのに評価されない。認めてもらえないなら退職する。」といって社長に直談判したそうです。直談判したところ社長は「頑張っているのは知っていた。次の月から2万円昇給しよう。」と答えたそうです。給料もあがるしこれで一件落着かと思いきや、後日その有能な社員は「やっぱり退職します。」と言ってきたそうです。理由を聞いたところ「給料をあげてもらえるのはうれしいですが、言ってあげてもらうのは後味が悪いです。この会社で働いていても何を目標に頑張っていいかわかりません。適正に評価されたかったです。」と・・・その社長はこんな風に言っていました。その有能な社員は「お金のことだけを言っているわけではなかったんだなぁ。ちゃんと評価してあげてたらなぁ」と。

 

 人を適正に評価するというのはたいへん難しいことです。また、会社の利益水準によってはそれほどの昇給をすることができないこともあるかもしれません。しかし、会社は人を評価するための基準を設け、全社員に適用し運用していくことは可能です。

 

 人事評価は、社員の能力を引き出し、会社の生産性を向上させるものでなければなりません。人事評価制度とは、そのために構築するものだと言っても過言ではないです。反対に言うとしっかりとした人事評価制度は、社員の能力を引き出し、会社の生産性を向上させるための重要なツールとなり得ます。

 

 人事評価制度は、作ってしまえばそれでよいというものではありません。評価者がきちんと社員に評価できるようその評価制度を理解する必要もありますし、評価をしたら社員に対してフィードバックをしなければ意味がありません。評価は良いことばかり言えばいいというわけではなく社員に対してできていないことをしっかりと伝える必要もでてきます。中小企業の中には稀にではありますが人事評価制度を設けている会社もありますが、形骸化してしまっている場合があります。作ったとしても形骸化してしまっては意味がありませんのでしっかりとメンテナンスをしていく必要も出てきますので注意が必要です。

 

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